、誰?

「私は北海道に生まれました。優秀な画家を先祖に持ちます。兄弟がいます。」
で?
「幼いころから身体能力も学業も秀でていました。」
で?
「小学生の頃は成績優秀で勉強では常にトップ、運動でもリレーの選手に選ばれたり大会で区間賞を取りました。」
で?
「好奇心旺盛で、友達と一緒に廃屋に忍び込んだり勝手に定置網を仕掛けて遊んでいました。」
で?
「ここで1度目の強烈な体験をしました。家族でプールに行ったとき、私は溺れて死にかけました。非常に苦しく、手足をばたつかせる事しかできませんでした。しかし、家族は談笑を続けていて助けてくれませんでした。」
……
「なんとか自力で這い上がり、なぜ助けてくれなかったのか聞きました。そうすると半笑いで「遊んでいるのかと思った。」と返ってきました。人生で最大の衝撃でした。私の心はこの日を境におかしくなりました。」
……
「その後すぐに2度目の強烈な体験がやってきました。私は自転車の操縦を誤り道路に飛び出してしまったのです。」
……で?
「パニックに陥りながら死を覚悟しましたが、幸い車がギリギリで止まり大事には至りませんでした。ここで人生のあっけなさと死の身近さを改めて感じました。」
で?
「自分の存在意義、なぜ生きるのか、生きた先に何があるのかについて考えるようになりました。」
で?
「そのまま悩みながら暗い小学生生活を過ごし卒業しました。」
で?
「中学の思い出はありません。」
で?
「高校の思い出もありません。」
で?
「大学の思い出もありません。」
で?
「このままではいけないと思い自分を変えてみようと思いました。」
で?
「自分を探すために様々な本を読み、映画、小説、ゲーム、アニメ、漫画、音楽、といった娯楽にも触れました。」
で?
「特に変わりませんでした。」
で?
「気まぐれにブログを開設してみました。」
で?
「誰も見てくれませんでした。」
で?
「色々な創作にも挑戦してみました。」
で?
「何も残すことが出来ませんでした。」
で?
「自分探しの一環でWAIS-IVというIQテストを受けてみました。」
で?
「125前後でした。」
で?
「生活は変わりませんでした。」
で?
「改めて過去を振り返り、自己について考えました。」
で?
「空っぽだった。」
「比較的良い家に生まれ、優秀な成績を収め、子供らしく遊び、強烈な体験を経験し、様々な本や娯楽にも触れ、色々な物事に挑戦した。」
「そして、何も無かった。」
で?お前は誰なんだ?
「私は誰なんだ?」
「私は_____。」
「