はじめに断っておきますが、生成AIの著作権問題やAIによって職を奪われる、といったくだらない事を書いている記事ではありません。
ネット上のAIについての話題の99%は上記が占めています。
お前たちがそういったどうでも良い事を語っている間に、インターネット上のセキュリティが極めて深刻な事態に陥っている事について書いている記事です。
ハッキング被害が急増しているのはニュースでよく見かけていると思うので割愛します。
問題はその方法にあります。
具体的な手法を書くと犯罪を助長してしまう可能性があるので詳しくは書きませんが、匿名化技術はAIの登場以前から非常に洗練されていました。
Wから始まる仮想環境、Qから始まるOS、Mから始まるノーログVPN、フィンガープリンティング対策など、それはまあ色々あります。
ですが基本的にはそこで止まります。
せいぜいマルウェアを購入してスクリプトキディになるくらいで、ハッキング手法の洗練や速度の向上には限界がありました。
AIがその壁を取り払いました。
ジェイルブレイクの危険性がよく話題になりますが、もはやそんな事をする必要すらありません。
量子化する事により、比較的少ないVRAMでローカル上でモデルを動かす手法が確立されています。
ガードが外れているオープンウェイトのモデルは、然るべき場所で探せば見つかりますよ。
当然ガードが外れているので「○○するソフトを作成して」と書くだけで素直に受け入れて作成します。
トップ企業が公開しているものほど高性能ではありませんが、それでもマルウェアの作成には十分すぎるほどの性能を持っています。
そして性能差があるから大丈夫だとも言えません。
なぜなら一定の閾値を超えていれば、後は試行回数がものをいうからです。
そしてその閾値はすでに超えているとみられます。
具体的な攻撃手順の思考やツールの利用方法、配布されているマルウェアのリバースエンジニアリングおよび改良。
すべてAIに代行してもらえばいいだけ。
これでスクリプトキディで止まっていた連中が平均程度のハッカーになれます。
さらに厄介なのが、元々知識を持っていたハッカーがAIに自動化ツールを作成させ、最終決定だけ自らで行う、という手法を既に使用している事です。
当然知識があるので攻撃も高度で広範囲に及びます。
既存手法の効率化にも一役買っています。
もちろんハッカー側も資金洗浄という現実的な問題は未だに抱えているわけですが、情報流出やハッキング被害が急激に増えることになります。
防御側がAIを使用しても攻撃側との非対称性は埋まりません。
元々セキュリティというものは防御側が圧倒的に不利な上に、明らかにリソースが足りていないからです。
個人で可能な対策としては2段階認証用の物理キーを購入する事ですが、その物理キーを使って個人で防御を固めても、アクセスするサイト側がハッキング被害にあっていたら意味がありません。
結局は企業側のセキュリティリテラシーに委ねられています。
ということでネットのセキュリティは事実上終わりました。
規制や防御側のAIの進歩による被害の最小限化や抑制はある程度可能ですが、前述した通り防御側が不利な事には変わりがないので、これからも情報流出は増え続けます。
仮に大半の連中が活用できないようになっても、それを回避できるほどの知能を持つ残った少数の人間がローカル環境でマルウェアを作成し販売する、または作成方法をコミュニティ間で共有するといったことは避けられません。
不可逆の状態になってしまいました。
こうして、AIの危険性を全く理解せずに、もしくは理解したうえで技術の進歩や利便性という盾を使用して、世界にバラまいた研究者達は責任を取ることはありません。
AIの電力消費に伴う自然環境の破壊という根深い問題も見て見ぬふりをしています。
研究者達は「こんなことになるとは思わなかった」などと被害者面をして終わりです。
インターネットというものはすでにあらゆるインフラに食い込んでいます。
そのセキュリティが崩壊した今。
どうするべきか?
どうも出来ません。
さようなら。
