インターネット上における「作品レビュー」に対する個人的見解の表明

インターネット上のレビューには感情の共有や発露か、その作品を利用しバズワードを作成しようとしている人間が多くみられる。
つまり、評論ではなく感想文、もしくは自己顕示欲の表れからくる文章が多数であると感じる。
もちろん私もそれらに類する軽いレビューを書くことがほとんどだ。
ただし、真面目に評論を立てたい時は、感情と理屈を出来るだけ結び付けて説明するし、過度なレトリックや突飛な比喩は使わない。

感情の共有や発露が目的のものは良い。
好きな物や嫌いな物に対しての意見表明にすぎず、最初から論を立てようとしていないため、好きに書くべきだし咎めるべきではない。
そんな資格は誰にもない。

しかし、その作品を利用しバズろうとしている人間には明確な嫌悪を表明しておく。
まずバズろうとしている人間は、普段のSNS上での言葉遣いが染みついており、レビューにもそれがにじみ出ている。
この時点で強度が著しく下がり読む価値がなくなる。
さらにバズ狙いで、珍妙な比喩を使うことが多い。
「チンパンジーが書いたようなストーリー」、「水で薄めたカルピスをさらに水で薄めたもの」。
これらは比較的よく使用される部類の比喩だが、バズ目的の記事では「その辺の○○に××をさせて△△を混ぜた□□のようなストーリー」といったように、そもそもこのバズれそうなワードを書くのが目的と感じられるような表現が多い。
SNS上ならまだしもレビューという体裁をとっている以上、これらはむしろ自らの軽薄さを表している文になっているのだが、気付いているのだろうか。
比喩やレトリックにも適切な物と不適切な物があり、上記のものは不適切な物に分類される。
適切な物の例として挙げるが、「○○という作品を表面上だけなぞり、真似たような作品」これは分かりやすく、適切な表現である。
恋愛を題材にした物語について、「恋愛経験がないおっさんが書いてそう」、これは比喩ですらないが、感情を直接述べており無駄なレトリックを使用していないため、許容範囲内である。

私も軽いレビューを書くと述べたが、それでもそのようなSNS上でバズるような言い回しは使用しない。
そんなものを書いても読者には正確に伝わらないし、単純に文章的に長くなり無駄だからである。

読みやすいように簡潔にまとめたつもりだ。
理解してくれてもしてくれなくてもいい。
私が価値を感じている物と軽蔑している物の区別を表明するための記事であるから。