アクリルとフェルトでピックの自作に挑戦したときの記録


最終的な感想を知りたい人へのまとめ
フェルトピックの自作はおすすめですがアクリルピックは自作する意味はないと感じました。
そもそも1㎜のアクリルだと1㎜のウルテムピックと大して変わらない気がしますしそっちを買ったほうが良いです。

以下作成方法とそれぞれの特徴、作った時の感想


フェルト

作り方
ペンで型を取る  ピックの形に切る  これで完成   先端の寿命が短いのでトライアングル型で作るのを推奨   
切った後はお好みでエッジ処理  まずピックをの縁に傾斜を付けるため少しヤスリで削る
するとやや毛羽立つのでその部分をハサミでほんの少しずつ切る  これを繰り返してできるだけ綺麗にする

長所
・音はフェルトらしく柔らかい
・エッジ処理をした場合でも1枚5分程度で出来る(切るだけならさらに短い)
・フェルトは安くてそこそこの大きさの物が売られているので安価で大量生産可能
・寿命を考慮してもコスパは良いはず

短所
・すぐにフニャフニャになるので寿命は非常に短い(特にコードストロークは危険)
・比較的固くて厚めのフェルトじゃないと寿命はさらに短くなる(3㎜ほどの厚みが実用範囲内ギリギリだと思う)



アクリル

作り方
お手本にするピックをアクリル板にくっつけてペンで型を取る   アクリルカッターで型から少し離れた所にざっくり四角い傷を付け割る   ペンチで型にそって切り取る   粗目のヤスリで大体の形を整える    粗め~中目のヤスリで傾斜を付けたり角を落とす
細目や極細目のヤスリ、研磨剤でさらに滑らかにする   


注意点
しっかり角を取らないと弦を切りやすくなるので注意
弦に当たる部分からある程度余裕を持たせて滑らかにしておかないと、弦に引っかかる可能性があるのでそこも滑らかにする
だいたいピックの先から3分の1~半分あたりまで角を落としたほうが良いと思う
 

長所
・市販のアクリルピックよりかなり安い
・好みの厚さや滑らかさに出来る
・アクリル材の特徴として指にぴったりとくっつくので上手く作れると弾きやすいピックが出来る(形はティアドロップを推奨)


短所
・作成に時間がかかる(1㎜のアクリルからピックを1枚作るのに30分以上かかった。ほとんどの時間は傾斜を付けたり滑らかにする作業に費やす)
・作成に神経を使う(アクリルカッターで切る時に雑に作業すると割れる、しっかり角を落とさないと弦を切りやすい)
・アクリルピックを買うより安いとはいえ素材のアクリル板自体はそこそこの値段
・2㎜以上はアクリル板の値段と作成難易度を考えると厳しい
・弦に当たる部分以外の握る所の見栄えも気にしたら更に時間がかかりそう
・厚みを調整するとアクリル素材の特徴である指へ吸い付く感覚がなくなる
※吸い付く感覚は加工法による?
少なくとも粗いヤスリで大まかに調整してから細かいヤスリと研磨剤で仕上げても指に吸い付く感覚が戻る事はなかった(スベスベにはなる)