現状報告

私はいま、何かを成そうという衝動から遠く離れた場所にいる。
世界は相変わらず忙しく回転し、誰かが走り、誰かが叫び、誰かが成功を語っているのだろうが、その音は厚い壁の向こう側の出来事のように鈍く響くだけで、私の四肢を動かす理由にはならない。

やるべきことがないわけではない。
むしろ、やるべきことは整然と並んでいる。
机の上に、頭の中に、予定表の隅に、義務や期待や締切が静かに積み上がっている。

だが、それらは私の内部の火を点けない。

かつては小さな義務でも、それを果たすことで世界との接点を保てた。
努力という儀式を通して、自分が存在していると確認できた。
しかし今は、その確認作業すら億劫で、立ち上がるための理由を探す行為そのものが、もうひとつの仕事のように感じられる。

怠惰というより、摩耗に近い。
絶望というより、乾燥に近い。

心の中の歯車は壊れてはいない。
ただ、回転に意味を見出せないだけだ。
油が切れたわけではなく、回す必要性が霧の中に溶けてしまったのだ。

朝は来る。光も差す。通知も届く。

だが私は、布団の中でそれらを一つずつ遠ざけながら、「今日は動かなくても世界は崩れない」という事実を妙に冷静に受け入れている。

何かを諦めたわけではない。
何かを決意したわけでもない。

ただ、やる気がない。

情熱の炎も、怒りの炎も、理想の炎も、いまは小さく、ほとんど見えない。

だから私は、壮大な理由を語ることもなく、自己正当化の物語を編むこともなく、ただ静かに、この長い遠回りの言葉を使って、結局のところ




やる気がないだけなんだよね~~~